ソース : 吉田美奈子 オフィシャルウェブサイト | 音楽配信メモ (2002年8月20日)

今回からはCCCD(コピー・コントロール・CD)ですので、その仕様に対処する作業をも含んで行っています。 勿論、ミックス・ダウンの際に、それを想定した作業をキッチリ伊東俊郎さんも行ってくださっています。 巷では、元音を聴いた事も無いし、聴く機会も無いのに、表現として一番断言すべきでは絶対無い 「音質劣悪」といった言い方や、作業を行っているのはその道のプロフェッショナル達ばかりなの だと云う、根本的な事をすっかり忘れているかの様な暴言がありますが、そんな戯言は屁のカッパ です。第一皆さんは「音質」を聴いているのでは無く、「音楽」を聴いて楽しんでいるのでしょう? 私達も「音楽」を届ける為に百も承知で、その時代、そのハード、そのマテリアルに、(何度も言 いますが)プロフェッショナルとして対応し対処している訳です。
ただ、何故そうしなくてはいけなくなったかを考える時、皆さんと同様に残念でたまりません。 (きっとそれだけ悪質な者が、出て来てしまったのでしょう)でもCCCDは、ケジメの無くなってし まった者への警鐘と、音楽家の権利を守る、まだ始まったばかりの術なのです。そうする事により、 私達の糧も保証され、愛する音楽を続けて行けるのだと云う事を忘れないでください。私は、今回初 めてCCCD(私がお願いする前に、avex ioはコントロール「有り」と「無し」を事前にプレスしてく ださいました。これは、音楽家への敬意を表わしてくださった事だと感謝しています)を経験し、色々 な条件の許聴き比べを何度も致しました。その結果、確かに音質は変わります。が、それはアナログ・ レコードから並行してカセットを通過し、一変してCDになり、そして気軽なMDになりと云った変化よ りは、もっと些細な音質の変化でしかありませんでした。
 今後、どんなハードやマテリアルが出て来ようとこれだけは言えるでしょう、 私達は「音楽家として心から愛する「音楽」の為、常にベストを尽します」。