[muplus.net] CCCD Channel


CCCD Channel の在り方 補足

by ナカムラ | 2003.07.18 03:04:15

ええっと、ある意味では予想通りだったんですが、「CCCD Channelの在り方」にて、ちょっと誤解があるようですので、そのあたりを補足しつつ、というよりむしろ本音です。コメントは元のエントリーにお願いします。トラックバックで意見する、というのもありですのでそれも元のエントリーにお願いします。

以下の文章はあくまで一般論として書いています。万が一心当たりがある場合でも「その『意見』について私が本音を主張している」のであり、様々なサイトにあった意見について述べていることもありますが、特定の個人を批判するつもりは毛頭ない、ということをご承知置きください。


そもそも根本として、「自分の好きな音楽を自由に聴きたい!」「自分の愛すべき音楽が傷つくのは許せない」というのがあり、これは全く譲るつもりはありません。その上で、私自身はCCCDに対して反対と言う立場をとっていましたし、おそらく今後も覆ることはないでしょう。


しかし、現実にはCCCDは存在しますし、音楽ファンとしてはCCCDと向き合っていかなければならないわけです。しかしながら、現状の「反CCCD運動」には潜在的な不満がありました。その理由を以下に挙げます。

1. 「CCCD反対! → 不買」というベクトルが根本から間違っている

私にとってはCCCDは信頼できない、「買えない」メディアなんです。だから反対なんです。その上で現実問題としてCCCD、またはレーベルとどう向き合っていくか?というのが私にとっての最大の懸案になります。

一方で多くの「反CCCD運動」では「不買」することですでに何かしらの運動をしているつもりのようです(まさか自分の購入欲によってCCCD購入基準を決めている人がいるとは思いませんでしたが)。ではなぜ反対なのか?ということでいろいろ理由を挙げていますが、本質的には「ムカつく」の一言で終わってしまう。「とりあえずCCCD反対」を出発点にすると「じゃあ無理しないで買えばいいじゃない?」ということになり、「反CCCD運動」の根拠がないに等しい。だからこそCCCDが日本でリリースされて1年半経とうというのにいっこうに反対運動が広まらないのでは?と考えるわけです。


2. 「反CCCD運動」自体が理解されにくいものだということ理解していない

『著作権ハ神聖ニシテ侵スベカラズ』という固定観念が多くの人にある以上、『著作権を守るための技術であるCCCD』に対して「反対」することはきわめて理解されにくいことは間違いありません。その上『CCCDはPCユーザーだけの問題』という固定観念もありますので、そう簡単に「反CCCD運動」に振り向いてはもらえないのです。この問題の無関心層へのアプローチが難しいのも、この点にあります。


3. 現状CCCDでリリースされている作品についての解決が何ら示されない

「反CCCD運動」においてこの問題の解決策といえば『次世代メディアに移行』『いい曲を作ればCCCDなんかいらない』というものが目立つわけですが、「今現在CCCDとしてリリースされている作品」「CCCDでのリリースが決まった作品」はどうすればいいのか?という論議がなかなか成熟しません(買わなきゃいいじゃん?という意見は成立しません。なぜなら、ほとんどの場合CCCD化はアーティストの意思とは無関係だからです)。この論議が一番行われているのが各アーティストの掲示板ですが、彼らの掲示板をCCCD問題だけで埋め尽くすことはあまり健全とは思えませんし、結果として議論も成熟していません。


以上を踏まえた上で、現状の「反CCCD運動」にこのまま依存するのは、私の意思に反する、と判断しました。そこで、いままでのスタイルとは全く異なるアプローチでこの問題に関心を持ってもらえないか考えました。

その結果、私が「CCCD FAQ」を作った時の基本である「CCCDについて正しく理解する。そしてCCCDというメディアの是非はリスナー自身が考える。」という方針を軸に、サイトの方向性を根本から変えようと考えたわけです。

さらに「是非はともかく、現実のCCCDとどう向き合うべきか」ということを真剣に話し合える『場』が必要だと考えました。おそらく熱い意見を戦わせることになるでしょう。そしてこの「熱さ」こそがいままでCCCDに無関心だった層へ影響を与えることができるのではないか?そう考えた次第です。(※ 以前「反対派と賛成派で・・・」と書きましたが、誤解を与える表現でした。私の真意は、CCCDと向き合っていくというのには様々な立場があるはずだから、それをじっくり話し合いたい、ということです。)

その上で、「このような『場』を提供するためには、『場』として立場を明確にすることは得策ではない」ということで、バナーを外すという結論が出たわけです。


欲しいのは「反CCCD運動」の言い訳じゃないんです。
CCCDを超えていく道標なんです。

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