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アジカンのゴッチ、CCCDを語る(最終版)

by ナカムラ | 2003.07.23 02:23:12 | コメント (0)

ASIAN KUNG-FU GENERATION のゴッチのCCCDについてのコメントはこれで完結の模様。

オフィシャルページの「Special」を参照のこと。BBSも面白かったのですが、CCCDの話ばっかりてのはなかなか受け入れられないんで、そういう意味で議論の場が欲しい!という例の話になるのはとりあえずさて置き。

正直な感想を言えば、「メジャー所属のアーティストができる精一杯の対応だな」ってのと、「もう少し早くこの問題に気づいていれば、取るべき策は他にあったかもしれない」ってことですね。

とりあえず、「レーベルはアーティストに対してCCCDについてどのような説明を行っているのか?」「CCCDというメディアの導入に対してアーティストの意思はどこまで反映されるのか?」(この例でいえば、アーティストは直前までCCCDについての知識がないわけで、しかも勉強した時には時既に遅し、っていう)、その辺で私のレーベルに対する不信感ってのがまたも増幅されたわけです。

※ 7月13日に書いたテキストもせっかくだから残しておきます。

そういえば私はこのページでなぜ反対しているのか、というのを書いていませんでした。FAQでも読めば反対の意図がわかってくれるだろうとは思いますが、いずれは問題点をまとめなければいけないのでしょう。ただ、私自身の信条を載せることに何の意味があるのか、ということで感情論を表に出すつもりはないです(感情論の先行する議論は一致点を見出すことが不可能であり、進歩のない危険で不毛な議論になりかねない)。

結論から言えば、CCCDの導入によって一番被害を被るのは「楽曲」そのものであり、それを愛する全ての人々(アーティスト、リスナー含めて)ってことです。そしてCCCDが本来ブロックすべき敵であるはずの「違法ユーザー」は何らリスクを被らない、本来守らなければならない「善良な」ユーザーだけが全てのリスクを負っている、という事を考えなくてはなりません。

その意味で、特にアーティストに対してこの問題に真摯に考えて欲しいことは間違いありません。アーティストの作品の最終形態である「メディア」というものについて真剣に考えて欲しいですし、ゴッチ含むアジカンのメンバー・スタッフにはCCCDになってしまったことを嘆いて欲しいのです。

(2003.07.11)
えっと、掲示板にCCCDについての書き込みが多いので説明します。今度のシングルは「レーベルゲード」というソニー独自のコピーコントロール機能のついたCDです。

CCCDについては皆さんいろいろ思うところがあると思います。実際にまだいろいろと問題点が多いなと僕も感じています。
でも、一番の問題は「レーベルゲートCD」のことを僕ら(これを読んでるアナタも含めて)そこまでちゃんと仕組みを理解していないところだと思います。
例えば「CDプレーヤーが壊れるらしい」みたいなことを言っている人がたまにいるけど、実際に壊れた人がいたかどうか確認とれてるのかとも思うし、「音質劣化する」とか言ってる人はちゃんと聴いてみての判断なのかとかね。つまり、やってる本人も聴いてる皆さんも実際にそういう立場になってないのにヤイヤイ言ってる気がしてならないのですよ。
僕もね、「CCCDは絶対イヤです」とスタッフとかに今回は言い張っていたわけなんだけど、全然そこのところの事実関係がわからないことに気づいたし、実際に僕がそのCCCDの実害を経験したわけでもないし、そうするとなんで反対なのかという論理的説明が自分の言葉でできないのです。どうしても「らしい」っていう言葉を使ってしまったり、借り物の言葉とか語卓とかしか並べられないのです。

だから、僕はもう少し自分で調べてみようと思ってます。スタッフにもCCCDの仕組みをちゃんと僕らに説明してくれる「会」みたいなものを持って下さいとお願いしています。

ソニーの「レベルゲートCD」について実害を実感した人、僕もどういうことが実際起こるのかを自分の目や耳で実感したいのでinfo@asiankung-fu.comにメール下さい。よろしくお願いします。

CCCDについての論議とかアジカンの掲示板でどんどんしてくれると嬉しいです。何しろそういう場はなかなか無いし、僕らも皆さんがどういうふうに考えているのかも知りたいと僕は思っています。

ただ、皆さんの意見も「何を根拠にそう思うのか」その部分が大事です。感情論になってしまっては何の進展にもならないのです。

僕もいろいろ調べて、CCCDについて真剣に考えていこうと思ってます。
(2003.07.12)
正直、僕が発信者であるバンド側の人間であるにも関わらず、レーベルゲートCDやCCCDについて無知であるということに関して自分を恥じています。不快な気分にしたのであるならば申し訳ありません。

日記にああいうことを書いたのは採用/不採用に関して周りの反応を見て決めるということより、ちゃんと一個人として反対か賛成かを考えるうえでの実情を知りたいという意味です。
事実、ソニーグループの決定をくつがえしてどうこう(シングルについて)というような力はバンドにありません。
「じゃあ聞くなよ」って思われてしまうと思うのですが、それでもちゃんと自分の意見を持ってスタッフと話したいと思うわけなのです。反対だと思うのであるならば無理だとしても吠えたいと思っているわけです。

いろいろなところでCCCDについて話されているというのは知ってますが、なかなか当事者が出て来ないというところがありますよね。そのあたり、僕は普通にアジカンを聴いてくれてる人たちがどう思ってるのかを知りたいと思っています。そして、今後僕の意見もここに書き込んでいきたいと思っています。

僕も基本的に、「望んでも聴けない環境」にある人がいるのにCCCDが普及していくことに対しては反対なのですよ。ただ、事実関係やレコード会社側の意向とかもあたりまえに知りたいし、全部分かった上で揺るぎなく反対できるかどうかも自分自身に問いたいわけなのです。そう思うのは、自宅では1リスナーであるとともに発信者の側にいるからです。

掲示板に書かれあった、曽我部さんの意見も実際に全部読みました。凄くまっとうな意見だと思います。発信者として素晴らしいと思います。
僕の場合、そういうことをしっかりと発できるまでに、自分の思想が揺るぎないものになっていないというのがあります。しっかりと自分の言葉で議論できるようになるためにいろいろ知って、いろいろ考えたいと思ってるわけなのです。
安直な意見は出したくないと思っているわけなのです。

今月、レーベルゲートについての説明会に出席してきます。
(2003.07.22)
そいでだ、いろいろ考えてみた。もうなけなしの脳みそ使って考えてみたのよ。
先に結論から言うと、CCCDは現時点で到底賛成できないということ。
導入するにあたっての考え方とかについては言ってることはわかるし、アーティストの権利を守るというのが前提ということもまっとうな考えなんだけども、やはり、「聴けない」もしくは「不具合が生じる」というハード(プレイヤー)がある以上は、どう考えても時期尚早だと僕は思います。
楽曲を作っている僕らとしてもなるべく多くの人に聴いて欲しいし、また、聴く前にリスナーに多少なりともストレスをあたえてしまう環境というのは非常に残念なのです。
僕らは消費されないような真っ当な音楽を作ることに心血を注いでいます。それが聴いてくれる人に真直ぐに届いて欲しいのです。
そう考えるとやはり、まずは聴く側のハード(プレイヤー)の状況が整い、そして音質のさらなる技術革新を行ったうえでの導入でないと、アーティストにとってもリスナーにとっても幸せなシステム(技術)とは呼べません。
これが僕の現在の考えです。
いろいろ複雑な事情を今回知りましたが、敢えてその部分についてはこの日記では触れません。いちアーティストとして、いったい何が大切かっていうことを思って発言してみました。やっぱり、聴いてくれる人に真直ぐに届けたいですよ、本当に。
その他のいろんな絡み合ってる問題やなんかは、今後日記で少しづつ書いて行きます。

お詫びしないといけないこともあります。
えらそうなことばかり書いたのですが、現行では僕らがシングルを出す場合は残念ながらCCCDとなってしまいます。申し訳ありません。
凄く矛盾してますよね。
それについては本当にどうして良いかわからないのですが、やはり届けたい楽曲があるということなのです。音源を全国津々浦々にも届けたくてメジャーに来たわけなのです。ですから、「だったらCD出しません」という結論には到底なれないのです。
自分の意見と現実が一致しないことで心が痛みます。
申し訳ない。

バンドとしても今後、CCCDについていろいろ話し合いをスタッフと持って行きますし、何とかして…という試みも行っていきたいと思います。凄く無力で情けないのですが、アーティストにとってもリスナーにとっても幸せな結果になるように僕らは頑張って行きたいと思っています。

長い文章ですいません。
読んでくれてありがとう。
コメント
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